【レポート】Black Hat主宰Jeff Moss氏 - Japan Briefingsの見所、DefConの日本展開 - MYCOM PC WEB

日本と欧米でセキュリティ研究者の特性に違いがあるかという質問に対して、Moss氏は「日本人の仕事は非常に緻密で解析能力が高いという特徴はあるが、レベルとして欧米と差があるとは思わない」と述べた

とのことですが、伊原さんのセッションで述べられるような文字コードに絡む話では、アジア圏においてはマルチバイト文字特有の問題や従来から使われている文字コードUnicodeの互換性の問題など、欧米ではおそらく意識しないであろう問題を多数抱えているため、欧米よりも研究も進んでいるのではないかと思います。
今回の伊原さんのセッションではフォレンジックにおける文字列の検出を主テーマとしているようですが、文字列の検出において文字コードを意識する必要があるのは、フォレンジックの分野に限りません。IDSや迷惑メールなどのフィルタ、各種サニタイズ処理などにおいても、文字コードを意識した上で文字列を処理してやらなければ、機能が正常に働かないことにもなりかねません。今回の伊原さんのセッションを通じて、海外にもセキュリティを考えるうえでの文字コードの重要性(なんじゃそりゃ?)が伝わればいいなぁと思います。