アセンブラ短歌
世の中には常人には理解できない趣味を持っている人がいまして、組み込みOSを作っている坂井さんもその一人で、最近は「アセンブラ短歌」という新しい遊びを提案しています。アセンブラ短歌というのは坂井さんによると、“「アセンブラ短歌」は五・七・五・七・七の三十一バイト(みそひとバイト)から成る 機械語コードでプログラムを書いてみるという近未来の文化的趣味であり,近年, 国内のハッカー間で密かなブームが起きています.” ということらしいですが、さっぱり意味がわかりません。
まあ意味がわからないのですがとりあえず嗜みとしてアセンブラ短歌くらい詠めないと恥ずかしい感じなので、自動的にアセンブラ短歌を生成するやつを作りました。
これを使うと、こんな感じの8086のアセンブラ短歌が誰でも簡単に詠めちゃいます。
a7 03 87 13 b7 03 65 a8 fb 1f 26 ed 51 5a 57 89 5d 84 7a 82 3a 8f f0 c7 02 62 77 0b df 98 5a CMPSW ADD AL,[BX+b713] ADD AH,[DI+a8] STI POP DS ES: IN AX,DX PUSH CX POP DX PUSH DI MOV [DI+26], BX TEST BH,[BP+SI+82] CMP CL,[BX+c7f0] ADD AH,[BP+SI+77] OR BL,DI CBW POP DX
愛甲さんに言わせると機械的に生成したアセンブラ短歌にはワビサビも味わい深さも何もない無意味だ死ねお前みたいな感じらしいんですが、実際に機械的に生成したアセンブラ短歌を観賞してみると、いきなり無意味なセグメントプレフィックスで歌を締めくくっていたり、まったく見当もつかない番地におもむろに飛んでみたり、容赦なくIN/OUTを使っていたりと、人間が生成するアセンブラ短歌よりある意味味わい深いものを生成してくれたりしますね。