さて

上で挙げた例は、実は非常に興味深いファイル名の例になっています。
エクスプローラUnicode に対応したアプリケーションですので、当然 AB©D.txt と表示されます。
これをコマンドライン(CMD.EXE)で見てみましょう。
dir で見ると…きちんと Unicode でコピーライトマークが表示されています。
では、command.com を立ち上げて、そこから dir してみると…あれ? 文字化けしませんね。文字化けしないかわりに、いつのまにかコピーライトマークがアルファベットの c に置き換わっています。
ところが、command.com 上で dir ABcD.txt としてみても、ファイルが見つからないといわれます。どうやら、表示だけが ABcD.txt となっているようです。
このようにユーザの意図しないところで Unicode から Shift_JIS への変換が起こり、その結果、ファイル名がいつのまにか不正確なものに変換されてしまったのです!
(参考: http://d.hatena.ne.jp/hasegawayosuke/20041123#p2)